11月17日、午前2時30分ごろ、いなばはお月様へと帰っていきました。
11月16日、午後9時40分ごろ、いなばは室内をうさんぽ中、にんじんの葉っぱを食べる。
同日、午後10時ごろ、ケージ内で丸まって座っていた。いつもと違う雰囲気で。壁のほうを向き、私にお尻を向けていた。いつもの場所ではない。撫でても、あまり反応はない。もっと撫でてと言わんばかりに頭は下げるのですが、いつもと違う。よく見れば、いつも座っている場所に大きな血溜まり。私はうろたえて枕をいじり倒す。
午後10時30分ごろ、車を所有している友人に電話をかけるもつながらず。10分後、リターンあり。いなば、丸く座ったまま動かない。寒かろうと牧草を敷いた第2トイレに座らせるも、すぐに出てきてすのこにうずくまる。しかたないのでお湯を入れた水筒をタオルでくるみ、いなばの横へ設置。
午後11時20分ごろ、友人の車にて、箕面にある夜間動物病院に出発。車内では、じっとしたり、不安がって私によじ登ろうとしたり。
11月17日、午前00時ごろ、到着。5分後、診察。プラケースに入れられるいなば。出してと伸び上がるいなば。検査のため、別室へ。
−−ここから時間の感覚がない。−−
次にいなばに会ったとき、目に光はなく、ぐったりしていた。採血をしようにも血管が萎縮しており、血が出ない。当然、点滴も打てない。直接骨に点滴。待合室に戻る。
いなばに会う。頭を撫でると、頭は下げるものの、それ以外の反応はない。友人が、一緒に居たいと伝えてくれる。別室を用意してもらえることに。また待合室へ戻る。
別室を用意してもらう。プラケースにふたがされており、撫でることができない。呼びかけるも反応はない。こちらを見ていないことも分かる。心電図・点滴・擬似血漿を体内に送るチューブが、小さな体に取り付けられている。ときおり、瞬きをしたり体を動かそうとする。目は相変わらず何も映していない。
午前2時20分ごろ、いなばの体温を計るため、一度私の膝に出してもらう。ぷひゅっ、ぷしゅっと、くしゃみのような呼吸が数度。
午前2時25分ごろ、いなばがのけぞる。鳴き声をあげる。呼吸が止まる。心臓も止まる直前。体に取り付けられていたもの全てを外してもらう。
午前2時30分ごろ、いなばがまったく動かなくなる。
しばらく抱っこして、お別れをする。後に体をきれいにしてもらい、箱に入れてもらう。
帰宅したのは3時35分ごろ。友人は最後まで一緒に居てくれた。
夜中に、大変ご無沙汰な連絡で、明日が仕事だというのに、すぐに出てきてくれた彼女。どんな謝辞を述べても足りない。いなばを応援し、私を励まし、一緒に祈ってくれた。本当に、本当にありがとう。
帰宅途中、帰宅して後、相方様にメール、小さなナイスガイに電話。いなばのお月様へ帰ったことを告げる。家にあった発泡スチロールの箱に保冷剤、夏のペットボトル氷を、いなばとともに入れる。
4時すぎ、舞鶴にある動物霊園にメールを入れる。いずれ私も舞鶴に帰るつもりでいるため、いなばには舞鶴で眠ってもらおうと思ったので。
4時半、眠る。
7時、起床。仕事に行く準備をする。
7時半、家を出る時間になっても、涙も嗚咽も止まらず、職場に電話を入れる。休むことに。家族にメールを入れ、いなばの姿を撫でて、再度眠りにつく。
連絡した人々からメールが届く。電話も来る。いなばは固くて冷たい。
霊園から返事が来ていたので電話をかける。火葬・納骨の予約を取る。21日、午後3時に決定。20日夜に舞鶴に帰るべくバスの予約を取る。
午後に外出。目当てのものは見つからず。お世話になっていたいつもの動物病院に挨拶に行く。
暗くなり、風呂に入る。風呂上りに、いなばのケージ内を片付ける。給水ボトルから水を抜く。ご飯入れ・第1トイレはゴミ袋へ。防寒用にケージを囲っていた段ボールを畳み、ケージ内へ。
夜、相方様と電話。泣き叫ぶ。
午後9時、母より電話。再度泣く。
いなばが隣の部屋へ行かないように設置していた仕切りを外す。
午後9時30分ごろ、就寝。
いなばがいなくなってからずっと、ふとした瞬間にいなば中心の考えで行動してしまう。立ち上がるといなばを撫でようとしたり、部屋の出入りの際にいなばを撫でようとしたり。ケージを見ても、中で隠れているだけだという思い込み、思い出して体が硬直する。ケージを開け放しているだけで、そこにいるかのような感覚。閉めなきゃと思うも、もういないことに思い当たり愕然とする。隣室との仕切りがないのに跨ごうと足を上げる。座るとき、お尻の下にいないかどうか一瞬確かめる。別のことをしていても、いなばの姿を探してしまう。
私が社会人になって半年で私のところに来たいなば。3年と3ヶ月一緒だった。
今朝、仕事に行くのに起きて、家を出る間。いなばがまだうちに居なかったあの半年は、どうやって過ごしていたのか、もう覚えていない。いなばが一緒にいることが当たり前だったのに。
精神的に落ち込んで、もうだめだと思うときにも、あの子を残して死んだらだめだと何とか耐えた。
噛み付かれたり、タックルされたり、ひっかかれたり、威嚇されたり、髪の毛むしられたり、膝に乗ってきたり、足の下にもぐりこんできたり、添い寝したり、私の頭に乗っかってきたり、ご機嫌でのどを鳴らしたり、私の鼻や頬を舐めてくれたり。
病院の先生に「図太いね」「根性あるね」「順応性高いね」と何度言われたことか。
正直、もういなばの元気な姿というのを忘れている。最後、私はどんな言葉をかけたのか。最後に抱っこしたのはいつだったか。最後に私を舐めてくれたのがいつなのか。りんごをあげたのはいつ?
今この文面を打っているときも、何度いなばを見るために振り返ったか。いないと分かっていても、見てしまう。
ありがとう、いなば。美人で可愛くて、大好きだよ。
お月様で元気でいてね。


